2018年10月5日金曜日

信頼性について2

信頼性について1の続き

6面サイコロと6枚のうち1枚の当たりのくじを3人が引いた場合に、3人それぞれが当たる確率が6分の1であることは前回説明しました。
そこで、3人全員合わせた場合(3人のうち誰か1人でも当たる)の確率ですが、
くじ引き場合は6分の1を3回足してもいいので50%となります。但し、良くても1人しか当たりません。
 サイコロの場合は単純な足し算のワケにはいきません。なぜなら、全員当たる場合等があるからです。

では、どうすればいいのか!
3人の内、誰か1人でもいいから当たる確率は、ハズレを基準に考えます
要は3人全員外れる確率を100%から引けばいいのです。
そうすると、3人全員外れる確率は
(6分の5)×(6分の5)×(6分の5)=216分の125
で100%から引くので
1-(216分の125)=0.42=42%となります。


そして、機械の可動率などを計算する信頼性はサイコロの確率になります。
6分の1の確率で故障する機械でも運が良ければ10回動かしても故障しないかもしれないからです。(実際に6分の1で故障されたら使い物になりませんが…)

信頼性の計算ですが、
2台が並列で両方故障したらNGの場合は故障が外れと考えて、
2台の故障する確率をかけ合わせて1から引けばいいのです。
例えば、3分の1で壊れる機械と4分の1で壊れる機械が並列の場合の信頼性は
1-((3分の1)×(4分の1))
=1-(12分の1)
=12分の11
=91.6%の信頼性があります。

2台が直列の場合は壊れない確率の掛け算になります。
なぜなら、両方が可動する確率になるからです。
(3分の2)×(4分の3)=12分の6
=50%の信頼性となります。

あとは、図の中のまとまりを見つけて計算する順番を考えればいいのです。

まとめると、
並列は2台同時に止まらなければいいので、2台同時に止まる確率を1から引く。
直列は2台同時に動かなければならないので、2台同時に動く確率。
となり、同時とは2台の機械のそれぞれの止まる確率もしくは動く確率をかければいいのです。

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